防災への取り組み

名南防災とくらし連絡会 は、愛知県名古屋市南区の南部に位置する名南地域を中心に活動を行う連絡会です。 団体は地域の中小企業・団体を中心に構成、運営されています。2021年12月25日に起案、翌年5月14日に結成されました。

1959年に発生した伊勢湾台風とそれに伴う被害は、名南の地域においては象徴的な出来事として深く刻まれています。既に60年あまりの月日が経ちますが、今でも画像資料や人々の伝聞に、当時の惨状を垣間見ることができます。

大災害を期に地域の文化は一変しましたが、その中で知のレガシーとして残るものが人々の防災に対する意識です。台風は勿論のこと、津波や高潮、洪水、地震等に対する防災の試みとして、災害支援や備蓄等、有事に欠かせない物品、リソースやそれらの適切な使用方法を地域単位で学び、継承する文化が根付いています。

時は進み、今や人口の約8割は当時(1959年)の様子を知ることの無い世代です。社会の様相も大きく変わる中、これらの情報資源を適切に共有し、次世代につなげたい。名南防災とくらし連絡会は、そういった地域の想いが一つのきっかけとなり結成に至りました。